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いい顔探訪とリニューアルについてちょっと~福岡市動物園

2020-10-12 (Mon) 15:38

【福岡市動物園】  訪問日 2020/9/24

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次男(4歳)と妻が9/19、21とたて続けに福岡市動物園(併設している植物園も)訪問したのが悔しかったので、9/24の休みに行きました。結果として次男は週3でも見たりない様子だったが。

福岡市動物園は2006年から20年計画でリニューアルを進めている。2018年10月にエントランスが新しくなった。新エントランスは初めて見たので2年ほども行っていなかったのか。

なんか無機質になりましたね。オシャレというやつか。
ウマの体にゾウの顔? どういう意匠なのかw なおゾウは2017年にいなくなったのだが?
いや2022年に新たに4頭入るのか。ゾウ押し宣言ですねこれは。

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入園料払うところもオシャレ。と思いきや、いきなりゾウやキリンの骨格標本が。「動物情報館ZooLab(ズーラボ)」だとか。
かつて園の奥の遊園地ゾーン(ミニ動物園)にあった「動物科学館」を移設したということね。入園したらまず動物を見たいのだが? ここを堪能できる日はくるのか。

運営管理上の問題もあるだろう。だからこういう施設は入園ゲート近くにあってもよい。ただし建物は別がよいと思う。一度園内に入らないと気持ちがすっきりしないし、入園後に途中でもう一度見たいときに入りにくい。気がする。

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骨格標本のほか、多少の解説と(今は新型コロナウイルス対策で休止中だが)2階に「体験ラボ」という施設もある。
個人的には骨格を見る角度が以前より限られるのが少し残念。またデジタルを多用した情報提供もいまいち頭に入ってこない。福岡市科学館で感じたのと同じ物足りなさ(→『福岡県の2017年開館と1960年開館の科学館を比較してみた』)を感じる。私ってば時代においていかれとる。

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この「どこからバス」は好きだったな。

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同園によると「福岡市動物園の動物たちがどこに生息しているのか、楽しい歌と映像で教えてくれる動物情報館で人気のデジタルコンテンツ」だとか。
スイス民謡「おおブレネリ」の節にのせて、一種の動物につき思ったよりたくさんの情報が提供される。動物の種類も多いし、映像も変化があって面白い。

動画はこんな感じ。(実際は手洗い云々の緑帯はありません。)


バスがモチーフなのは、やっぱ福岡は西鉄バスのまちだから?

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コンクリに直接園内マップが。格好いい。
同園に関わるロゴやイラストやアイコンはどれもいい。好み。

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これが入園最初の場面。正面の白い壁で覆われている部分には、かつて池がありフラミンゴやアシカ(たぶん)などがいた。

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入園後すぐ左手にあったゾウ舎(2011年完成)も改築中だ。当時いたアジアゾウ2頭が死亡し、前述のとおり4頭を受け入れるための拡張工事を行っている。

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ゾウ舎の逆サイド(入園して右側:汽車が走っていたところ)はおしゃれなコンクリの建物と池になりました。

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コンクリの中にはミュージアムショップ(オシャレで売店とは呼べないw)やレストランが。
いい雰囲気だがレストランの値段はちょっとお高め。子連れには高台の遊園地ゾーン=ミニ動物園の食堂(いい響き)のがオススメだ。

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ということで園内はいろいろと改造中だった。というかもう敷地の半分は工事している感じ。立入禁止。
以前のイメージで行くと、敷地も展示中の動物数も限られているため残念に思うかもしれない。でも今しか見ることのできないレア風景(工事中の)もたくさんあるし、なにより個人的には展示動物が限られているのは助かる。ゆっくりじっくり回れる。

動物園でいちばんネックなのは「ぜんぶ見なきゃ!」という焦りだと思う。

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動物を見るのにヒトの時間で見てもね。
子どもと遊ぶには子どもになりきることが楽しむコツだという。動物も然り。自然と溶け合おうぜ。すると雨も楽しくなる(こともある)。

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ボルネオオランウータン。オスはいつ見てもでかい。太い、ぶ厚い。いるだけでパワー。

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コツメカワウソ。撮れんw


メディア的にはこの「回る」様子が人気のようだけど、目の前の子ども(4歳)は泳いだり駆けたりする姿や、泳ぎや毛並みのなめらかさ、後肢の動き等にもえているようでした。

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福岡市動物園といえば、ヒョウの「たこやきー」ですね。知らんけど。

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ライオンも寝てた。
この個体は到津の森公園のキングとライの子供で、ちょっと思い入れがある。チャチャ丸という。イケメンで有名だったキングの面影がある。

手前でピンぼけてるクモはなんだ? ジョロウグモ?

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横並びであるライオン舎とトラ舎の向かいには爬虫類展示がある。でも数が少ないんだよね。
リニューアルでは爬虫類の展示充実も視野に入っている(と看板で読んだ気がする。いま資料は手元になしw)そうだ。期待している。

写真はフィリピンホカケトカゲ。いい顔。

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これもいつもいい顔、ビントロング。ポップコーンの香りでおなじみ。
隣の展示ではシシオザルがちんちん剥いていじってた。



チンパンジーもいい顔してた。このあと牙を剥かれたけど。

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ニホンツキノワグマのところは鬱蒼と緑が。いい雰囲気。
ただストレスがあるときに出ると言われる常同行動(単純な同じ行動を繰り返す)ていうの? ずっと行ったり来たりしていたのが気になる。そういえばマレーグマも同じところぐるぐる回っていた。
クマは常同行動が出やすいとは聞いた(▶こちら)ことあるが。

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2019年12月に来た2頭のミナミシロサイのうち1頭が出てた。雨にまだらに濡れて…格好いい!

2016年10月にミナミシロサイのロックが死亡。3年ぶりにサイがお目見えしたわけだ。
9/19,21は「名前はまだない」だったが、9/24には名前があった。
公募の結果、オスの個体は「ミライ」、メスは「ミナミ」という名前が決まり、9/22「世界サイの日」に公表された。


しかしこのサイ舎は昔のままだね。ゾウは(頭数が増えるとはいえ)改築してから入れるというのにサイはそのまま。そこまで急いでサイを招き入れる必要があったのかな。
私は福岡市民ではないが、同県人としてはそんなサイ待望論は寡聞にして存じ上げません。

ゾウだってそうだよ。いまどきそこまでのゾウ待望論あるの? いや市民感情としてわがまちの動物園に「ゾウくらい」いてほしいのはわかる。だが野生動物の現状の切迫さが専門家の間で常識となり、その現状が市民にもアナウンスされている今、4頭わざわざ入れるのか。専門的見地からその必要性、妥当性はあるのか。
もし必要で妥当というなら、最初からリニューアル計画に組み込まれているはずではないのか。

▶リニューアル(福岡市動植物園再生事業)
 https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/abouts/renewal

でも計画の中に見当たらないんだよねー。動物の寿命はある程度わかってるはずなのに。
だいたい2013年にゾウ舎あたりのリニュ完成!と書かれているのに、今またリニューアルしているのはどういうワケだ。
リニュ終了→高齢の2頭死んだ→来園者が寂しい思いをする→ゾウ4頭入れるぜ!→拡張するぜ!
…いきあたりばったりと言われても仕方がないぞこれは。しかも市民や動物のことを思ってのいきあたりばったりですらなくて、人気取りお金取りのためと思ってしまう。舐められてんじゃないの、僕ら。

なんか書いてて不安になってきた。
とっても応援している動物園なんだけどな。園というか市の意向なのかな。
もう少し同園のリニューアル計画とか動物受け入れ計画とかを調べてみる必要があるかもしれない。すると必要性、妥当性がわかるのかもしれない。…うん。

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慰霊碑があったので毎度の如く家族でお参りする。慰霊碑に向き合うのは動物園を訪れるときの家族のルールだ。
花が手向けられていた。帰って調べると、この日慰霊祭が行われていたらしい。

施設運営には集客も収入もいる。でも公立としては市民の資質向上に寄与しなければならない。なにより動物園は命をあつかう施設なんだよね。


▶福岡市動物園 公式サイト

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最終更新日 : 2020-10-18

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