2020-09-11 (Fri) 21:00 ✎
【到津の森公園】 訪問日 2020/8/30

コロナ禍ではあったが、到津の森公園では「ITOZU YORU ZOO~夜の動物園~」が行われた。
風呂上がりの長男(11歳)が突然行きたいと言うので19時に慌てて入園した。
風呂あがりの長男(11歳)が到津の森が夜開いてることに気づいて行きたいと言い出したのが5分前→到着した。 (@ 到津の森公園 in 北九州市, 福岡県) https://t.co/XQ017k1Kse
— ごんむつみ (@gon623) August 30, 2020
期間は、2020年7月23日(祝・木)~8月31日(月)の土・日・祝日、8月13日(木)~14日(金)。通常は17時閉園が21時に。
「もうとっくに終わっとるやんけ」
ですね。
でも、同園のいわゆる「ナイトZOO」を語るには、2020年の夏の夜はよい機会だと思ったのです。よければまあ聞いてください。

同園の夜の動物園は暗い。
基本的に間接照明で、動物どころか運動場を直接照らす照明もなく本当に暗くて、足元すら危うい(しかし最近のスマホはデフォルトで驚くほど明るく撮れるんですね。むしろ少し暗く加工したし…)。これはおそらく、できるだけ野生に近い状態(とはいえ照明があるというだけで不自然だが)で動物を見てほしいという園側の願いだ。たぶん。

でもね、それは展示動物の状態が「野生に近い」ってことじゃない。無論それもあると思うが、むしろ「野生に近い」状態になるのは、僕らヒトじゃないやろか。
視覚が制限されるとおのずと他の感覚が鋭敏になる。もちろん、暗がりのなかで夜目を働かせようとするが、それに加えて聴覚や嗅覚、微妙な空気のゆらぎを感じようと触覚なんかも発動する。
僕の感覚的には、これは体にアンテナがぴょこぴょこ立つというよりは、体全身がアンテナそのものになる…周囲と体の境界が曖昧になる感じだ。
「ナイトZOO」の醍醐味はここにある。
だから(最近わりと多いが)スマホのあかりで照らすのはちょっとね、控えるのも「あり」かも。
せっかく夜なんだから、暗さを味わうのはいかが。

前回に引き続き、今宵も里のいきもの館へ。入口すぐに新しい展示が準備中だった。おお。
公式サイトを見たら、「外来生物展~身近な自然をかんがえてみる~」(期間:9/5(土)~9/28(月))の告知があった(→こちら:外部リンク、別窓で展開) これの準備かしら。
なお上の写真の左の草いっぱいの木枠はカヤネズミの展示だ。

この夜は珍しく、そのカヤネズミが人前に出まくっていた。そして女子達の黄色い声を浴び続けていた。「カワイー!」「ヤバッ!!」って声ね。
長男が「かわいいってゆうかさあ…」と言い出したので口を塞ぐ。気持ちはわかるが黙れw まずは皆様がきちんと各個体に注目したということでいいじゃないか。
最後にフクロテナガザルのブラキエーション(樹上性の霊長類が、両腕で交互に枝を掴んで身体を振って移動)の動画をご紹介。
でも本動画はじつは、フクロテナガザルよりも、到津の夜の雰囲気をお伝えしたい動画です。
同園は政令指定都市の中心近くにありながら、自然豊かな森の中にある動物園で、動画で聞こえるように特に8月の後半から秋にかけて虫がにぎやかなんだよねー。その一端、おわかりでしょうか。
それからね、動画を見たとおり、恋人たちでもにぎやかっす。デートに最適よ。
なお、上の記事で特筆した花火大会「星降る花火ファンタジー」は、やっぱりコロナ下にある今年は開催されなかった。しかし機会があればぜひご覧いただきたい。その真髄は上の記事に記しています。
でも付け加えて言うと、ここ数年は本花火大会が地域では有名になりすぎて、正直なところイベント感が強すぎる。混雑がハンパないのはいいとしても、花火が主目的となり、動物や星は二の次になっている方が多い気がする。これは到津の森のねらいとは違うはずだ。断言するけど。
だから同園は、数年前から竹灯篭と線香花火のイベントを開催しているのだと思う。
その「数年前」ってのがちょうど本ブログを書いていない時期(-.-)だったので詳細がない。よって当時のツイートを貼っておく。
仕事あがり、奇跡的に間に合ったので、再々延期の末に開催された「夏の終わりの小さな灯りプロジェクト~竹灯籠と三千人の線香花火大会」に行ったとさ。素晴らしい。到津の森公園にふさわしい新時代の美しい花火大会だった。https://t.co/Sc3hX4NGze
— ごんむつみ (@gon623) September 10, 2016
で、去年から始まった「竹灯籠と一万本の線香花火」な。昨年に引き続き今年も行った。たまらん。到津の森の魅力が詰まってる。夜を闇を光を、空気と風を暑さを湿度を、音を、五感開放で自然を存分に味わえる花火大会キタコレ。
— ごんむつみ (@gon623) August 27, 2017
ちなみに同園はいろんな動物舎の緑化を推進しているが、フクロテナガザル舎も「緑化」を進めているらしい。9/8の公式ブログに書いてた。下にリンク貼るのでぜひアクセスしてくださいね。
■UPして約3時間後追記
この記事をリツイートしてくださった方が下記のツイートを。
夜Zooの時な、フクロテナガザルのとこのソーシャルディスタンス取るためのコーンがずらされててみーんな手すりに捕まってたんよね。
— ふるかわさん (@st00dw00d) September 11, 2020
なんだかなぁって思って退園したよ…。
動画を見ると、このときも確かに手すりにつかまっている人が!!
これはいけない。本当にいけない。
以前昼間行ったときは、そのコーンにちょっと感動すらおぼえたのに、この夜は意識していなかった。気づかなかった。恥ずかしい。
今度こういう事態に出くわしたらコーン戻してやる。
今度こういう事態に出くわしたらコーン戻してやる。
https://www.itozu-zoo.jp/blogs/animal/2020/09/10321.php
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最終更新日 : 2020-09-11