2020-08-18 (Tue) 15:35 ✎
【到津の森公園】 訪問日:2020/8/5












新型コロナウイルス感染拡大後のはじめての動物園はやはり到津の森公園ですよねー。
到津のアルコール消毒装置はさすがだなと早速唸る。
押しにくい。しかし噴出量が多くなりすぎない。来園者の多くが力加減の未発達な子供であることを考えると、見事としか言いようがない。なにより雰囲気がいいわ。

人だかりがあったので近づくと異音。カメが鳴いてる! 乗ってる!! 周囲の若い親たちは子供にわからないように言葉に気をつけつつ大興奮している。
「え、あれなんなん!? しっぽ?シッポねえ!? あれってアレ!? アレ!?」
アレってw
アレってw
繁殖期は6~3月と幅があるが、多くは雨季後の9~11月らしい。時期はぴったり。
ただし到津の森のケヅメリクガメはぜんぶオスだ。とはいえ、繁殖時期にはオス同士で追いかけまわったり転がしあったり交尾行動もとるというから、つまりはさかっている。そういうことなのだろう。

ひさしぶりに「里のいきもの館」へ。家族揃って大好き過ぎポイントです。入って驚いた。

中に入ると一方通行になってたー!!(写真じゃわかりにくいが)
到津の森の特徴は順路がないことだ。
これは、「今日はこれが見たい」と明確な目的をもって展示に直行したり、「向こうに何かある気がするー」などとふらふら自由に周回したりするのによい。逆にまったく目的を持たず園内をだらだら散歩するのにもよい。
しかしこんな楽しみ方ができるのは、動物園に慣れた人か、子供だけだ。
たいていは順路を求める。順路があると見所がわかりやすく、無駄なく回れるからね。とくにこれまで大切とされてきた「観光」という観点から言えば、時間的制約から順路を設定して効率よく見て回るのはわかる(わかんないけど)。
でも到津の森は市民のための動物園なんですよ。
本園は「到津遊園(いとうづゆうえん)」として民間企業(西鉄)の運営だったが、2000年に一度潰れた。しかし2週間で市民約26万人の署名が集まり、この結果を受けて北九州市が買い上げて「到津の森公園」として2002年に復活した。
本園は「到津遊園(いとうづゆうえん)」として民間企業(西鉄)の運営だったが、2000年に一度潰れた。しかし2週間で市民約26万人の署名が集まり、この結果を受けて北九州市が買い上げて「到津の森公園」として2002年に復活した。
だからこそ到津の森は「市民のため」を標榜する。
市民のためであれば観光向きでなくともよい。
近いんだから何度も通い、迷い、彷徨えばいい。たぶんそういうことだと思う。ちなみに市民が何度も通いたくなる内容であれば、結果として深い魅力を湛えた園として内外から多くの来場者を呼ぶことになるよね。
そういうことで、里のいきもの館にもこれまで順路はなかった(たぶん)。
しかしときは新型コロナウイルス時代である。ソーシャルディスタンスを保ち、換気(空気の流れ)を確保する等の感染症対策を講じるためには、一方通行策を取るしかないというのはわかる。
で、これが成功しているのだよ。
常連には目新しい。慣れない方には見所がわかりやすい。さらに言うと、もともと小さい施設なので、行き過ぎた展示を再度見るにも、一旦ゴールまで行って再入場するのが苦ではない。英断だな。
常連には目新しい。慣れない方には見所がわかりやすい。さらに言うと、もともと小さい施設なので、行き過ぎた展示を再度見るにも、一旦ゴールまで行って再入場するのが苦ではない。英断だな。

まず最初にあるのは、本館の目の前にある「姿見の池」(→写真:2012年撮影)にいる生き物ね。
「里のいきもの館」とは、そう、地元の生き物について展示している施設だ。
「里のいきもの館」とは、そう、地元の生き物について展示している施設だ。

ソーシャルディスタンスはアオダイショウの抜け殻で示す。だいたい2メートルだとか。

衝撃を受けたのが、入口から正面奥のこの壁だ。
以前はアオダイショウとヌマガエルとアカハライモリの大きな展示スペース(→写真:2015年撮影)があったが、そうか向こうに窓があったのか。外光が射し込んでいい感じ。
以前はアオダイショウとヌマガエルとアカハライモリの大きな展示スペース(→写真:2015年撮影)があったが、そうか向こうに窓があったのか。外光が射し込んでいい感じ。

新型コロナ前は、ワークショップスペースだった隣室にも展示は続いていた。
そちらには大きな展示スペースがいくつか設けられ、日本のセミやらカブトムシやらクワガタやらチョウやらが展示されていた。
そちらには大きな展示スペースがいくつか設けられ、日本のセミやらカブトムシやらクワガタやらチョウやらが展示されていた。
なお画像のPOPには、「日本に暮らす哺乳類は160種」「昆虫は32,000種」「日本に暮らす動物の総種数のうち昆虫は82.6%」「世界的に見ても昆虫は最も繁栄している動物」てなことが書かれている。
なお同行した次男(3歳)は里のいきもの館を何周もしていたので、今回はほぼ同館しか行けてない定期。

最後にこれまで紹介しそびれていた管理センターの屋上を紹介する。
こちらにはいま竹灯篭とスタードーム(かな? 北九州市立大学文学部教授で北九州・魚部の竹川大介氏の?)がある。ずっと花壇だったのだが、何年か前に何もなくなって、今こんなかんじ。

この屋上の何がいいかって、野鳥の紹介パネルがあることだ。四季折々あるい一年を通じて、身近にいる鳥たちの紹介がずらり。必見。
てゆうかこんなにいるの。これでも一部の種類なんだろうけど。自然って盛りだくさんすぎ。
てゆうかこんなにいるの。これでも一部の種類なんだろうけど。自然って盛りだくさんすぎ。

使いどころのなかった里のいきもの館にいたモリアオガエルで今日のところはお別れしたいケロ。
やっぱ動物園は面白いです。また行きたいな。(8/12に行きましたけどw)
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最終更新日 : 2020-08-18