2019-08-10 (Sat) 01:24 ✎

『トイ・ストーリー4』を見に行ったのは、わりと公開直後のことでした。
長男(10歳)の口車に乗せられて行っため、前情報を何も仕入れないままに見に行きました。
キャッチコピーも知らず、予告編も見てないという状況。
ちなみに僕は映画に興味がないわけではありません。
『トイ・ストーリー』シリーズはぜんぶ見ています。大好きです。信者と言っていいかもしんない。
ここまでが前提。
つまり、映画が好きだという自意識があるおっさんが、相手を好意的にしか見れない色眼鏡をかけて見ましたよ、ってことです
なお若干のネタバレ含みます。
でね、『トイ・ストーリー4』…素晴らしかったわ。
正直物足りない部分や期待した展開でないところもたくさんありました。
シリーズを通して見ている人にとっては、アンディの不在はわかってても寂しいし、旧作からの仲間の登場シーンが少ないことは肩透かしだし、ウッディの決断な胸が苦しくなるし…いろんなことが腑に落ちなかったと思う、知らないけど。
でもディズニー作品なんですよ。ターゲットは子供です。
だから、初めてトイ・ストーリーシリーズを見る子供が楽しめないとダメなんです。横で大人がしたり顔で説明できるような話じゃダメ。親子で一緒に冒険するのが楽しいんです。
お馴染みの仲間たちの活躍はあの程度で、新しい魅力的な仲間たちが登場したことが素晴らしい。
ヒロインとなったボー・ピープの変遷も時代(?)を感じて見事です。
でもなによりウッディです。彼の成長と決断は素晴らしいものでした。
あの決断に一抹の切なさを感じた方はたくさんいると思う。
しかし、これぞ、これこそウッディなんだよ…!
ウッディは常に自身の持ち主である少年アンディのために己を捧げてきました。それがおもちゃの本懐であると。
ウッディは、「1」では自分と対等もしくは尊敬する仲間(バズ)を得て、「2」では価値観の違う者をも仲間と認めるという自由さを獲得すると同時に、ある意味自分の行動を制限するほどに自分よりも大切な人(アンディ=子供)の存在を再確認し、「3」ではその大切な人を巣立たせると同時に自分も巣立つ(自立する)というアクロバティックかつパーフェクトなエンディングを迎えました。
でもさ、その先があったんだね。それが「4」でした。
ウッディは、常に子供にとって大切なおもちゃであり続けていました。なのに、子供から離れた…!!
それはウッディにとって「子供が不要」になったからではありません。逆だ。
ウッディは、「おもちゃをただの物質ではなく親友として豊かな子供時代を生きる子供を育む」ためのおもちゃを育む道を歩むことにしたんです。ややこしいわw
ウッディの持ち主であったアンディは、ウッディというおもちゃを得て、ウッディと遊ぶことでサンタクロースの部屋(→コチラ「最後の平成ライダー その功績」)を獲得し、豊かに成長しました。
それを知ってるから、ウッディは他の子供にもおもちゃにも、その経験を届けたいと思ったんじゃあないだろうか。
なんかさ、会社に入って悪戦苦闘してさ、仲間見つけて大きなプロジェクトやってさ、このままでいいかと思い悩んで会社飛び出して、在野で後進を育成する的なアレです。たぶん。
「5」はあるのかな。とりあえず偉人の人生ググったらヒントあるかもねw
なお長男(10歳)は、ふつうに爆笑したり目を見張ったりして最後にひとこと「あー。おもしろかった!!」
僕が酔いを押して御託を並べんでも、子供の感想だけでじゅうぶんな評価ができてたって始末。
▶トイ・ストーリー4(公式)
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最終更新日 : 2020-02-09