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「動物園」を名乗るということ

2019-05-25 (Sat) 00:00

【くじゅう自然動物園】  訪問日 2019/5/12

1週間前に宮崎に泊まったのに、また旅行に行ってしまった。
ダメだ、うちの家族は。収入と支出のバランスがおかしい。

ただね、大分県の九重町にある温泉郷、筋湯(すじゆ)温泉の素晴らしさに金欠も悔いなし。
1000年以上の歴史がありながらも、交通の便が悪く、今はあまり話題に上がることのない温泉だ。
ところが、それはもう素晴らしかった。

設備は古い。ホテルも道路もガッタガタ。悪いところを上げればキリがない。
それにも関わらず毎年でも行きたい。超オススメ。
近くにある「小松地獄」も必見っす。別府の地獄と比べても遜色ない。満足度マックスや。

筋湯温泉については、またいつか述べますw
今回取り上げるのは、筋湯温泉をチェックアウトして行った「くじゅう自然動物園」です。

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2011年以来、7年半ぶり

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本園はいわゆる「ふれあい」がウリだ。
園内に放し飼いされている、おもに雌のヤギやヒツジなどの家畜にエサやりができる。
放し飼いなので、想像以上に迫ってきてちょっとひくほどの迫力w
あと、においと地面の糞は、いたしかたない。
この点は。周囲の反応を見るにつけ、ダメな方は本当にダメっぽい。
個人的にはあまり気にならなかったんだけどねw

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ちなみにエサを持ってると、ヤギよりヒツジのが圧がスゴイ。ぐいぐいくる。

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一部の個体のほか、エミューやイノシシといった野生動物は囲われている。シカは放し飼い。

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家畜とはいえ、ラマみたいなでっかい生き物も園内を闊歩しているので注意が必要だ。
ちょっと怖いw とくに唾(すごい臭い)かけられたらたまったもんじゃないw

ところで、来園者の多くが「アルパカ」言うてた。チガウし。

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美しい…。

しかし言わねばならない。本園はまだ「動物学」園ではない。
動物園を英語では「zoological garden(s)(動物学的庭園)」と記す。動物園は本来「学」の場なのだ。単なるエンターテインメントスペースではない。

全国の動物園・水族館が加盟する「日本動物園水族館協会」によると、動物園には以下4つの目的があるという。

1 種の保存
2 教育・環境教育
3 調査・研究
4 レクリエーション

確かに「レクリエーション」も目的のひとつとされている。でも「ひとつ」なんすよ。
たとえばいま、来園者に対して「教育」の側面が(も)強く求められてる。

動物園では、「教育・環境教育」来園者が動物に対する正しい知見を得られないといけない。そして命や自然に対して驚き、不思議を感じるきっかけづくりとならなきゃいけない。せめてそう努めないといけない。

ラマであってアルパカじゃないこと、なぜエサをやるのかということ、放し飼いしてる動物とそうじゃない動物がいる理由はなぜかということ…そういうことを詳(つまび)らかにしてくれると嬉しい。
もちろん、僕ら来園者自身も学びの姿勢が必要なんだけどさ。

「学び」つうと敷居高くなるが、とくに意識高く考えなくていいと思う。
「カワイーッ!」「サービス悪ッ!」「ヤバッ!」という上から目線の言葉をちょっとだけ封印して、「凄い!」「格好いい!」「なんでなんで!?」と下から目線になるだけでも、まずはいいと思います。

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いろいろ思うところはあるが、くじゅう自然動物園はなんだかんだ気持ちいい。
阿蘇の山並みと緑が圧巻なんです。

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圧巻といえば、ミニブタが気軽にそこらへんに穴掘ってた。なにこの鼻パワー。
動物すげえw

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あとよくわかんないけど、園で飼ってるビーグル犬の散歩ができるw
有料です。経営も大変ってことですね。いや本当に大変だと思う。
ここまで、いち来園者として好き勝手なことを申し上げたけれど、ここは「動物園」を名乗ってる。それはきっと同じ理想を掲げる仲間だと思う。だからさ、心より応援したい。

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▶くじゅう自然動物園
▶筋湯温泉 総合サイト
▶「小松地獄 温泉卵を自分で作れるけど自然の驚異を感じる場所」(日本の国内旅行ガイド500)


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最終更新日 : 2019-05-25

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