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美しきイルカ島 その複雑な立場

2015-12-17 (Thu) 08:37

【うみたま体験パーク「つくみイルカ島」】  訪問日 2014/6/15

おぼろげな脳内メモリーを頼りに更新を怠っていたぶんを怒涛のように2年前シリーズも、1年半前シリーズとなりました。
よくわかりませんが。

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「つくみイルカ島」である。
訪問当時(2015年6月)には想像もしなかった事態が、2015年春に起きた。
いわゆる「イルカ問題」である。

世界動物園水族館協会(WAZA)が、追い込み漁によるイルカ入手について「改善しなければ除名する」とした通達を受けて、日本動物園水族館協会(JAZA)が、 追い込み漁によるイルカ入手を禁止することを決めたという一連の騒動である。
僕も夏に一言述べた。→「うみたまごは水族館の未来の試金石」
思い出していただけたであろうか。

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そして今回取り上げるのは「イルカ島」だ。デリケートな案件である。
当時の印象を(覚え書きをもとに)素直に書き留めたいと思う。記録として。

イルカ島は、この夏(2015年)、イルカをメインに据えた新感覚展示「あそびーち」をオープンした水族館「うみたまご」(大分)と同じマリーンパレスが運営している。
いきなりデリケートな部分をかすめるが気にしない。
ここで伝えたいのは、うみたまごと同じで「オシャレ」だよということ。

併設する「つくみマルシェ」というレストランがまずオシャレ。高いけど。
園内にはラテンなサウンドが流れていてリゾート気分になれる。
1日中ただぼーっとしているだけでも満足しそう。マジで。

そして、自然の大海原に仕切りを設けて水槽としているのだ。
この海が何より美しい。最高の景観である。

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中に入ると、いきなりこの距離にイルカがやって来る。
イチコロだよね。

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来る来る。

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口の中や体のキズ、噴気孔(鼻)がパカパカ開閉するところも観察し放題だ。
画像をクリックすると、大きくなる(別窓で)からよく見えるよ。いまさらか。

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あちこちで自主的に跳びまわっているイルカたち。

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イルカ島にいる動物は、おもにバンドウイルカだが、イルカ系はほかにハナゴンドウなんかもいた。
それ以外には、タッチプールやなぜかマゼランペンギンが。
あと、ゴマフアザラシにハイイロアザラシも。

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魚は…そのへんの魚がたくさん(笑)
まあ、海だし。
ただ本来の生息地である海で見ると、魚は本当に美しい。
ほかの動物もきっとそうなんだとは思う。

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オススメなのが、イルカプールから少し離れた場所にある遊歩道。
小さな島を巡る道だ。本当に小さな島である。
ただね、美しい魚を眼下に海の上を歩き、急な階段をのぼり、生い茂った緑の中を抜けたとき、目の前にひろがる海はなかなか興奮しますよ。

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イルカのパフォーマンスは迫力あった。

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楽しかった。

ちょっと複雑なところはあった。
マゼランペンギンがなんでいたのかなとか、なぜ園内を散歩させちゃってるのかなとか。
シチュエーションで気にならないけど、イルカのスペースも決して広いわけじゃない。
プログラムはたくさんあるが、割高である。

いや、割高なのはかまわない。内容が「さわる」に偏ってはいまいか。
ウケがいいのだろうね。
津久見の「村おこし」という印象はなかなかに強い。

津久見ってど田舎でね、携帯ショップも当時(2014年)確か一軒しかなかった。
あ、イルカ島への道は整備されてるのでご安心を。
ちなみに津久見の「つくみん公園」はネ申レベルで面白かった。
子連れもしくはカップルなら行ったほうがいい。ホント。

ここまで、1年半前(2014年6月)の話である。
2015年春以降、イルカ問題についてゴタゴタあったと思う。お察しします。
この問題を契機に、展示方法やメッセージはどうなっているだろうか。
確かめに、また行きたい。


うみたま体験パーク「つくみイルカ島」
http://www.tsukumi-irukajima.jp/
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最終更新日 : 2016-12-01

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